『これから、一年生の二人三脚を始めます!!』

一年生約100人程がぞろぞろとグラウンドに並ぶ。

「小鳥遊と鮫島は、最後な。
二人で一位でゴールしてくれよー」

カノンが小鳥遊たちに話しかける。

「…ふざけんなよ。
ペア変えてくれって言ったよな」

「俺、こいつとは走らねえから。」

小鳥遊と鮫島は相変わらずそっぽを向いたままだ。

「ったく…!
お前らまだそんなこと言ってん…」

『さぁっ、第一走目です!!』

カノンが言い終わる前に競技が始まった。