「…え、要するにどういうことなんだ?」

「喧嘩だね、これ」

カノンの問いにフワがあっさり答える。

「ば、馬鹿じゃねぇのか…!」

セイが真面目な顔で呟く。

それを聞き付けた小鳥遊と鮫島がセイのもとへ飛んでいった。

「何だと、セイ!!」

「馬鹿はこいつ一人だろ!!」

小鳥遊と鮫島はお互いの顔を睨みながら部屋に戻っていった。

「な、何なんだあいつら…」

「大丈夫じゃねえかな、多分」

そう言ったのは檜野(ひの)だった。

「俺もさ、あいつらと同じ小学校なんだけど、あいつらの喧嘩はすぐおさまんだよ。多分、今回もじゃねえかな」