「え、じゃあ、レンさんはエル先輩の親戚かなんかですか…?」

「いや、違う。
俺はーーーそうだな、あいつの恩師の友達?かな」

環は意外な言葉に驚いた。

「恩師、ですか?」

「あぁ、あいつが教師を目指すようになったきっかけみてぇな奴だな。
あ、教師じゃなくて、“先生”か…」

一人でクスリと笑うレンに、環はきょとんという顔をしたが、レンはお構い無しにそっぽを向く。




「あいつも、随分学校好きになったみてぇだな…」