環が呆れたように言う。

「ん~、そうかぁ?」

「つか、エル先輩とレンさんってどういう関係なんスか?」

「なんだそれ。…嫉妬?」

レンの言葉に環はかっと赤くなる。

「や…、別にそういう訳じゃ…っ」

「この前まで、一緒に住んでた」

「うっえええええぇぇぇ!!?
どどど同棲!?」

環のリアクションにレンはうるさそうに耳を塞ぐ。

「うるっせーな。同棲っつか、あずかってただけだよ。あいつ、親いねーから」

環はその事は何となく知っていた。