「ふぁいとぉ!!」

バシン!!!

「ぶはッ!」

バシン!!!

「いだぁッ!!」

バシン!!!

「ぶっっ!」

セイはこそっとカノンに訊いた。

「…おい、今日現国あったっけ…?」

「あるよー、バリッバリある…」

「何無駄口叩いてんだこるぁ!!」

バキッ!!

「うがッ!!…何で俺だけグー…?」

「うっせ!!」

その光景をドア窓から見ていた次の授業の先生は、
恐ろしくて入ることができなかったという。