昼休み。 「…亜稀ちゃん?」 「はい?」 千春に声を掛けられて、思わず変な声で対応してしまう。 「意識しっちゃってるよねぇ」 「へ!?」 千春の目が、あたしをみる。 …なんかいつもより鋭いんですけど。 「やっぱ亜稀ちゃん、坂城君の事ぉ…」 「な!!なんもないよ千春!!!うん!なーんも!!!ね!?」 あたしの言葉に「…うん」と微妙な反応をした千春は、なんだか不機嫌そうな顔をしていた。