数分前に裕介に振られ、この世の終わりなくらい悲しかったのに、さっきまでの悲しみが今はない。
それもこれも、俊哉が「ぼくにしなよ」と言ってくれたから。
裏切らない、幸せにすると、言ってくれたから…。
「あの、櫻井さん…」
「だから、俊哉だってば。ほら、言ってみてよ」
「えっ…。えと、俊哉さん…?」
「えぇ?呼び捨てがいいんだけど、まぁしょうがないね。で、なに?」
真帆は俊哉の腕からすり抜け、向かい合わせになった。
「俊哉さんが真剣なのは、分かりました。でも、やっぱり心の整理というか、ちゃんとあなたのことを好きになりたいから、お返事は待ってもらえないでしょうか…」
真帆なりに、考えた結論だった。
やっぱり今すぐに出すべき答えじゃないと、思ったのだ。
真剣に言ってくれているのなら、こちらも真剣に答えたいから。
それもこれも、俊哉が「ぼくにしなよ」と言ってくれたから。
裏切らない、幸せにすると、言ってくれたから…。
「あの、櫻井さん…」
「だから、俊哉だってば。ほら、言ってみてよ」
「えっ…。えと、俊哉さん…?」
「えぇ?呼び捨てがいいんだけど、まぁしょうがないね。で、なに?」
真帆は俊哉の腕からすり抜け、向かい合わせになった。
「俊哉さんが真剣なのは、分かりました。でも、やっぱり心の整理というか、ちゃんとあなたのことを好きになりたいから、お返事は待ってもらえないでしょうか…」
真帆なりに、考えた結論だった。
やっぱり今すぐに出すべき答えじゃないと、思ったのだ。
真剣に言ってくれているのなら、こちらも真剣に答えたいから。

