そこには、1人で自主練をしている彼の姿があった。 あの人…昨日、図書室で辞書を取ってくれた人だ。 バスケ部…だったんだ。 私は、彼が1人で黙々とシュートを入れ続ける姿を、飽きもせず見ていた。 みんなが帰った後、誰もいない薄暗い体育館で1人で夢のために努力をする。 一体、どんな気持ちなんだろうか。 私は一人、そんな事を考えていたー…。