「んー…」 暑い。暑すぎる。 全く冷房の効いていない、放課後の図書室で、上にある辞書を取ろうと私は背伸びをしていた。 と…とれない。 私の背より全然高い本棚の一番上にある辞書は、いくら背伸びをして手を伸ばしてみても、届く様子はない。 「ー…これですか?」 頭上から声が聞こえた。 「…え」 後ろを見ると、身長何センチあるの!?って驚くほどの高さの男子がいた。