白雪姫と冷艶貴公子



一体何があったのだろう...?


あ!あの人にお礼を言わなきゃ!



私がその人のいる方向に目線を向けると、


あれ?いない?


あっ!


その人はもう倉庫から出ようとしている。


「あ、ありがとうございました!本当に助かりました!」


私がそう言うと、助けてくれた彼はこちらに振り返った。


あ.......きれい......



振り返ったその男の人の顔は、この世のものとは思えないほど美しかった。


小さな顔の中にはキリッとした眉。綺麗な切れ目。高い鼻。セクシーな唇。


きっと、イケメンコンテストに出たら即優勝できてしまう。最近人気のある、あのなんとかっていう俳優より美しい。




はっ⁈


気づくとその彼は、私の目の前にやって来ていた。



「あ「起こすんじゃねぇよ.....お前.....。」



は?


「ここで寝てたんだよ.....」


あまりの突然の言葉に、頭にハテナマークを浮かべている私を見ると、彼は私を一瞥してまた出て行こうとした。



「ちょ、待ってください!私の叫び声で起こしてしまった事は、申し訳ないと思います。



ですが、私はあなたがここで寝ていた事なんて知りませんでした。そんな風に言われる筋合いはないと思います。」