運命の赤い糸




はぁはぁはぁ。



も、やだ。



きつい!















ガチャ!



「た、だいまっ!はぁはぁはぁ」


うん?


靴?


しかも、男物。


誰か来てる??



「あら〜おかえり〜」


リビングに行くと、スーツ姿の見知らぬ人。



誰だこの人?


お母さんの知り合い?



そう思って見つめてると


「こんにちは。」


と、男の人が挨拶してきた。



「こ、こんにちは。」



やっぱ、男の人無理だ。


部屋行こっ。



そう思い、体の向きを変えようとした時。


「陽菜!ちょっとまって!」



「なに??」


お母さんが私を部屋に行かせるのを止めた。


「あのね、陽菜には転校してもらおーかなーなんて思っててー」



「・・・・?てんこう?」



天候?

転向?

天光?

転校????????





いや、いや、いやー



冗談にもすぎるでしょ



「冗談ではないですね?」


私の気持ちに答えるかのように、男の人が答えてきた。