「なんですか?」
「カバン持って付いてきて。」
「へっ?」
「いいからいいから。」
そう言われ、自分の席に小走りで戻りカバンを手にした。
そういえば、昼休み先生が呼びに来たんだった。
「なんかあったんですか?」
「俺にもわかんない。」
「はい??」
「とりあえず、行くよ。」
「はい。」
先生もわかんないって。
なら、なんで呼んだ?
でも、仮に呼ばれるなら、手続きのこととかだよね?
てことは、職員室か理事長室?
うん?理事長室・・・?
「あっ!」
「うん?どうした??」
そういえば、今日の放課後理事長室に行くんだった。
すっかり忘れてたよ。
はぁ~後から行こ。
用事って言ってもそんなに掛からないよね?
「桜木?なんかあった??」
「あっ、いや、ちょっと理事長に用が。」
「ふ~ん。なら丁度いいじゃん。」
「???」
「今から桜木を理事長室に案内するところだったんだよ。」
「私を??」
「ああ。でも、俺もお昼に急に理事長から言われてな。なんで呼ばれてるかわからないだよ。」
「そうですか。」
なんか、あったのかな?
真也さん。
でも、丁度私も真也さんに相談したいことがあったからいいや。
「桜木、なんかした???」
先生が興味津々に聞いてきた。
「・・・何もしてないです。」
「本当か~」
「はい。」
「そうか。後から、教えてくれよ。」
「嫌です。」
「そんなこと言わずに~」
これ、完璧興味だけで聞いてるでしょ。
そんな気になるなら、真也さんから聞けばいいのに。
「先生、早く私を理事長室に連れてってください。」
「はいはい。桜木って、俺に冷たくない???」
「気のせいです。」

