運命の赤い糸




「君たちは、もう転校生の事は知っているか?」


「あ~桜木陽菜さんの事ですか?」


「ああ。」


「その子が何かあるの~」


竜矢がきいた。


「君たちで、あの子を守ってほしい。」


「「はぁ???」」


竜矢と慎がかなり驚いた。


俺は声にも出さなかったものの、顔に出ていただろう。


「なぜですか?」


「それは・・・秘密だ。ただ、俺の大切な人だからかな。」


「理事長の大切な人・・・。」


「えぇーーーまさか彼女とか~~」


「はははっ、ちょっと違うよ。」


彼女ではない人なのに大切。


家族とか?いや、理事長は結婚をしていないはずだ。


ならば、親戚とか?


一体、理事長とはどんな関係なんだ?




「しかし、守るといっても、俺達は何をすればいいんですか?」
 

「ただ、傍にいればいい。」


「傍に?」


「そう。陽菜が寂しくならないように。ただ傍にいればいい。」



「もし断ったら?」


俺は聞いてみた。


傍にいるだけなら別に俺等じゃなくてもいいじゃない。


理事長が、ボディーガードとかを雇えばいいじゃないか。


どうして、俺達なのかがとても気になる。



「断る?そんなことはさせないよ。これは、君たちのお仕事だ。理事長命令のね。」



「理事長命令。そんなこと言ってまで、どうして俺らなんですか?」


「そうだよ〜、別に理事長が誰が雇って傍に置いとけばいいじゃ〜ん」


俺の思っていることを、竜矢がストレートに言った。