あれから、真也さんと今後の事を大まかだけど話した。
・寮は一人部屋。 男子寮と女子寮と分けられているが近い。すぐ隣。
・この学園は、お坊ちゃんやお嬢さまが多い事
・頭はかなりいい人が多い事
・校舎は、5つに分かれていて、1号館は主に1年生が、2号館は2年生が、3号館は3年生が、4 号館は部室やらなんやらが、そして、5号館は生徒会が使う校舎
・ご飯は共有スペースでもある食堂やカフェテリアで
・ちなみに、2期制
ざっと、こんなもん。
まだまだ細かいことはたくさんあったけど、それは生活しながら覚えることにした。
「今日は、一旦家に帰るといい。」
「はい。」
「笹倉に送らせるよ。また、明日な。」
「はい、また明日。」
真也さんは車まで一緒についてきてくれた。
校舎には、まだちらほらと生徒が残っていた。
すれ違う生徒は、立ち止まり礼をしている。
これって、真也さんが理事長だからだよね。
なんだか、とても恥ずかしくなってきた。
やっと、車までたどり着いた。
「陽菜、明日の朝も笹倉に行かせる。だから、心配するなよ。それと寝坊もな。」
「はい。いろいろありがとございました。これからよろしくお願いします。」
「ああ。」
私は、車に乗った。
車が走り出した。
ふと、校舎を見ると窓から誰かがこっちを見ていた。
遠すぎて女か男かも分からなかったけど、なぜか胸が高鳴った。
何かを予知しているかのように・・・。