運命の赤い糸




「なるほどね。じゃあーこの前受けた、テストのことは聞いてないかな?」



「あっ、はい。」


そう、気になってたことだ。


転向するのになぜテストを受けなければならないのか。




「あのテストはね、陽菜だけみんなと違うのなんだよ。」


「えっ?」


みんなと違う?

テスト内容が?


あっ、そういえば・・・



-----テスト1日目



「陽菜さんだけこのテスト用紙貰わないでね~」


えっ?

なんで?




「陽菜さんはこっちのテスト用紙を貰ってね~」


「あっ、はい。」




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――――――
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あの時の事を思い出す。


そう考えてもおかしかった。


それも、全教科。


あっ、でも専門教科は普通だったような気がした。



先生に聞いても納得にいく答えは返ってこなかった。







「思い出したようだね。」


「はい。もしかして、あれは貴方の仕業ですか?」


「そうだよ。」


「はぁ~。」


驚きをとり越して、呆れてきてもうどうでもよくなったよ。


そこまでしてってね。