あれから、歩いた。
ひたすら、笹倉さんの後を歩いた。
外見があれだけであって、中身もかなりやばい。
照明なんて、シャンデリアみたいだし、扉一つ一つに丁寧な彫刻がされており、とてもでかい。
どこもピカピカで、掃除する人は絶対に大変だとおもった。
やっぱ、お城だね、ここは。
どこからか、白馬の王子様が出てくるんじゃないかしら?
まぁー、そんなことはないだろうけど。
「お待たせしました。この部屋です。」
「はい。」
私達が到着した場所は、『理事長室』と書かれていた部屋だった。
ふぅ〜
大丈夫、お母さんのお兄さんだし。
学校の先生だから、優しいはずよ。
私は、柄にもなくかなり緊張していた。
「では、入りましょう。」
「はい。」
コンコンッ
『はい。』
中からは男性の声が聞こえた。
「笹倉です。陽菜様をお連れしました。」
『はいれ。』
「はい。」
ガチャッ

