運命の赤い糸



あまりの光景に私の顔は酷いことになっていたことだろう。


そんな私を現実に戻してくれたのは何故か女の子達の叫び声だった。



『キャーーーーーーー!』


『奏人(カナト)様ーーーー!』


『慎(シン)様ーーーー!』


『竜矢(リュウヤ)様ーーーー!』


『和真(カズマ)様ーーーー!』




えっえっ?!

なに?!

うるさっ!!





叫び声がする方をみると、いろんな制服を着た女の子たちが集まっていた。


きっと、その中に叫びの原因がいるんだろう。






「笹倉さん?あれは、なんですか?」


「あーあれは、生徒会の皆様です。」


「せ、生徒会?」


「はい。この学校の中心人物。時と場合によっては理事長より権力を持つ方たち。」



「へぇー。」


理事長より権力もってるとか、どんだけだし!


やっぱ、ありえないことだらけの学校だわ。




「さっ、そろそろ時間も押してますし、行きましょうか。」


「あっ、はい。」



この学校についてから確かに、だいぶ時間がたった。








これから、私はここで新たな人生を歩むのね。

がんばろっ。









改めて、心にカツを入れた。