運命の赤い糸




「龍華学園って、どこにあるんですか??」


「ここから、30分ぐらいったところです。」


「へぇー」


って、言われてもわからんわ。


そういえば、丘の上らへんに豪華な建物があったようなー


まさか、あれじゃないよね??



「あの、笹倉さん編入っていつからなんですか?」


「・・・私は口止めされていますので。」


「あっ、はい、そうですか。」


口止めって。


そんなこと口止めしてどうすんのよ。







それから、社内は沈黙。





だって、話すことなんてないし。

突っ込みどころがないし。







笹倉さんはカッコイイ。イケメン。


でも、話し相手には向いてない。


きっと、何を話しても面白くはならない。


守秘義務とか、ありそうだし。


彼女がいたら彼女さん、可哀想だな。










そんなこんなで、私がひとりで妄想やらなんやらに浸っていたら龍華学園に着いた。