校門までいくと、笹倉さんが黒塗りの高級車の前で立っていた。
いつから、いたんだろう?
季節は夏になりかけ。
スーツ姿の彼にとっては、暑いぐらいだろう。
やっぱ、偉い人についてる人だからかな?
「遅くなってごめんなさい。」
「大丈夫です。さぁ、行きましょう。」
「行くってどこに?」
「龍華学園にです。」
「龍華学園・・・。本当に、編入するんですか?」
「もちろんです。」
「でもでも、私テスト受けたよ???」
「それは、後ほど説明致します。」
後ほどって。
どういうことよ?!
「とりあえず、車へ。」
「あっ、はい。」
車の中に入ると快適な冷房がかかっていた。
すずしぃー
てか、ひろっ!
ふかふかぁー

