運命の赤い糸








結局帰ってきた。


私の家に。









「・・・ただいま。」


「陽菜!!どこいってたの?心配したんだから。」


「ごめんなさい。1人で考えたかったの。」


「そう。まぁ、入りなさい。」


「うん。」


玄関には先ほど見た靴が置いてあった。



あっ、まだ笹倉さんいるんだ。




リビングに行くと、お茶を飲んでる笹倉さんがいた。



「おかえりなさいませ、陽菜様。」


「(ペコリッ)」


この人嫌いだ。


なんか、嫌だ。





「ねぇ、お母さん?私がいなくなって寂しくない?」


「・・・もちろん寂しいわ。でもね、陽菜、人生は1度きりよ?楽しまきゃ。後悔をしないで。この決断が間違っていようと貴方が決めたことよ。きっと大丈夫。素晴らしい時間が待ってるわ。」


「お母さん・・・。」