「次、自習って聞いたか?」


「しらねー。」


昼休みが終わる頃、毎日の日課のように中庭に足を運ぶ。


高校3年にもなると毎日がマンネリ化している感じだ。


3年が中庭に来る事を知っている後輩達は、昼休みの後は中庭には近づかない。


これがこの高校の暗黙のルールだった。


「・・・あれ?」


仲良いメンツは5人。


俺、アツシ、タケ、グッチ、ソウ。
(漢字忘れたし)


それぞれ個性的な奴等。


中でもムードメーカーなグッチが、何かを見つけたように声をあげた。


「幹夫の特等席取られちゃってるよー」


「?」



その言葉にいつものベンチに近づくと、そこには一匹の猫?ウサギ?


じゃなくて女がいた。


いた、と言うより寝てた。


「・・・」


肩を規則正しく揺らしながら、幸せそうに寝ている。


「あらー。一年生かな?」


一番見た目が悪そうなアツシ。


起きて一番にアツシを見たらビビりそう。


興味を持った俺は、ムチムチのほっぺに指をさしてみた。


「ぷっ。かわいいー」



弾力のある肌は、俺の指を跳ね返した。