俺たちの始まりは、春。





「ミッキー!」


ゴン!


「ミッキーって呼ぶな」


「痛ー!」


「っで何?」


「フフ、なんか付き合いだしたときの事思い出しちゃったの」


「へぇ」


「公園でキスしたよね?」


「クク、そうだったな」


「ブランコから落ちてね」


「そうそう。そんで・・・」


「え?」


「告白タイムが終わったあと、恥ずかしがって後ろに下がったお前・・・」


「あぁ!言わないでっ」


「ブランコに頭ぶつけたんだよな」


キャーっと言いながら泣き出すミーコは昔と何も変わってない。



そんで、俺の気持ちも何にも変わってない。


いや、もっと大きくなってるかもしれないけど・・・


ミーコをスキって気持ちは。





第一話

【始まりは春】


end