「先生、クラス委員長をやりたいんですの」




 あたしに声をかけたお嬢様。



 家は普通の庶民な子。



 少しだけお金持ちなだけ。




「高徳院さんたち、素晴らしいですわ。
わたくしもお近づきになりたいの。
先生、協力してくれますよね」






 あたしの大切な生徒に近づこうとする、悪い子。




 あたしにない幸せを持っていた悪魔の子。




 下心丸見えな子。







 許せなかった。





「クラス委員長を任せるわ。
でも協力は出来ませんわ。
下心丸見えのあなたになんて」




 彼女は各行事で頑張っていた。



 ポイントをもらうためだとすぐにわかった。