彼女の受け持つクラスの担任になった。



 彼女はやはり本物のお嬢様。



 幼馴染と言っていた子も同じクラス。



 弾けるような笑顔が素敵だった。






 不思議とあたしは彼女が嫌いじゃなかった。




 むしろ好きだった。




「あ、先生」




 目立つ宝石みたいな幼馴染と共に過ごす彼女。



 あたしを覚えてくれていた。




「あたしのこと、覚えていてくれたの?」




「先生、入学式にあたくしに話しかけてきたじゃない。
怖そうな人が担任じゃなくて良かったわ」




 ああ、あたしは彼女に好意を持たれているんだ。




 あたしを好きでいてくれるのね。