それに引き換え、1人で入学式に入る美人な子。




「どうしたの?ご両親は?」




 あたしは声かけた。




「いないわ。今日抜けられない会議だそうよ」




 強気な口調のお嬢様。




 あたしに似ていると思った。




「でも良いの。あたくし、今日幼馴染と入学式に行く約束をしているから」




 違うところで幸せをつかもうとするお嬢様。



 あたしにない強さを感じた。




「あ、来たわ。ではごきげんよう」




 にっこり笑って彼女と同じく美男美女のお嬢様1人とぼっちゃん2人のもとへ向かうお嬢様。




 素敵だった。



 仲良くしたいと思った。