ゲーム





「・・・行ってくる」



「気を付けろ」




 俺に殺し方を教えた伶が不敵に笑う。



「俺がしくじるとでも?」



「念のためだ。何かあったら俺に電話しろ」



「・・・わかった」




 ガチャ・・・と扉を開けると、冷たい風が吹く。




 ・・・わくわくするねぇ。



 俺はこの瞬間、わくわく度が一気に上がる。



 自然に笑みが漏れる。








 俺は人気(ひとけ)のない道を選びながら慎重に進む。



 悪人を次々に殺害する俺の名は、世間にどんどん広まっていく。



 警察は頑張って俺を追いかけるけど、捕まるはずなんかねぇよ。



 俺はプロの殺し屋なんだからな。