すると各務先生は鼻で笑った。



「下心丸見えなのよ内田さん。
あなたが委員長を志望したのは、高徳院さんたちと同じ立場やプラチナになりたいからでしょう?
まさかあなた、あたしにばれてないとでも思った?」



「・・・ッ」



「ばればれなのよ。・・・ふふっ・・・あははは!」



 ・・・何、この先生。



 鞄に入っている伶からもらった護身用ナイフを思い出す。






 この学校、いじめ以前の問題を持っているわ。



 各務先生、生徒を差別しているわ。



「ほらそこをどきなさい内田さん。
小西さんが座れないでしょう?」



 ニヤニヤ笑う先生。



 こんなの先生じゃないわ。



 こんな先生がいるからいじめが生まれるんだわ。





 ・・・あの時もそう。



 彼女が死んだのは先生のせいでもあったわ。