「お前を殺すぐらい簡単だ。
今引き金を引けば、お前は即死だぞ」



「・・・あのね伶。君はやはりまだまだだ」



「まだまだ?俺のどこがまだまだなんだ」




「いい伶。よく聞いてください。
今ここで僕がこのボタンを押すと、どうなるでしょう」




 いつもパジャマに仕込ませてあるボタンを伶に見せる。




「・・・?」



「今伶がいるところの上の扉が開いて、ナイフがいっぱい落ちてきます。
そのあと毒ガスが部屋中に充満します。
そしてあの電球から矢が落ちてきて、丁度伶の心臓を撃ちます。

僕を殺す前に伶がやられちゃいます。
あ~ら残念!伶は綺麗なお人形さんになっちゃいました~!!」




「・・・雀璃、お前趣味悪いな。
っていうか何勝手に改装してんだよ!いくらかかった?」



「ん?いくらかかった?そんなこと聞いちゃ駄目ですよぉ~!
世に言う企業秘密ってやつですからね。

そもそも伶たちと暮らしている時点で改装しないと。
伶の部屋もど~せ改装しちゃっているんでしょう?
おあいこじゃないか~!」



「俺たちと雀璃を一緒にするんじゃねぇよ!」



「じゃあ何?改装してないの?」