ガーデンを出て、ボタンを押す。



「もしもし?」



『なにしてんだ雀璃。今どこだ』



「なんかねー外のガーデンって所。
何の用伶。殺しの依頼?」



『ちげぇよ。弁当渡したいんだ』



 はぁ!?お弁当!?



 期待させないでよ!



『ガーデンってどこだ?近くに何がある?』



「いまいち場所はわからないけど、放送室からの道はわかるよ」



『放送室?今俺そこにいる。道教えろ』



「えっとねー・・・」




 道を伶に教え、通話を切ってから数分後。



「お嬢様!」



 執事モードになった伶がやってきた。



「久留沢が作ったお弁当です」



 久留沢・・・キイのことか!