「お待たせ。神楽冬馬特製ブレンドティー」



「ありがとうございます。
ところで冬馬くんは何をしていたの?」



「へ?いや・・・ただ、お茶を淹れただけ・・・だよ?」




 はぐらかそうとする冬馬くん。



「別に言っても良いじゃない、冬馬」



「れ、麗華・・・」




「雀璃、冬馬はね、紅茶オタクなのよ」




「紅茶オタク?」




「何かあれば必ず紅茶を淹れるほどの紅茶好きなの。
歴史まで調べるから、紅茶オタクって言っても過言じゃないのよね」




 へー。そうなんだ・・・。




 確かこれ、最初高ノ宮校長の部屋でパラパラ調査書を見た時は載っていなかった情報だよね。



 メモしておかないと。



 今は頭のメモ帳に書き留めておく。