「何溜息ついてんのかな~って思って。
なんか悩み事でもあるの?俺で良ければ聞こうか?」



「悩みなんてないです。
ただ、私なんかがこんな4人の仲間になって良いのかなって思って」



「なんだ~そんなこと?大丈夫だよ気にしないで。
俺らは逆に嬉しいからさ」



 嬉しい?



「どうしてですか?」



「麗華と俺らは餓鬼の頃から付き合ってんだ。
親同士が仲良いから、その関係でな。

麗華昔から気が強くて誰も逆らえない女王様みたいな奴でさ。
俺ら意外に麗華の性格を理解できる奴いなくて、この先やっていけんのかなぁって俺らなりに心配してたんだ。

でもそんな麗華が俺ら以外に興味を示した人間が雀璃なわけだ。
今までも俺らの仲間になりたい奴は大勢いた。
でも麗華は興味を示さなかった。
なりたいって奴を排除してきたんだ。

雀璃はその点入りたいって志願したわけじゃないし、麗華の気にいった人間だからさ。
俺らは嬉しいんだよ。
俺らのチーム、抜けないでね」




 僕は頷きながら神楽冬馬の話を聞いていた。




 ・・・なりたいって奴を排除した?



 何か気になるワードだな。






 調べる価値、ありそうだな。