ピピピッピピピッ




 あ~もう、うるさいわねぇ!



 休みなんだから、ゆっくり寝かせてよぉ!



 目覚まし時計って、これだから嫌いよ。




「おい雀璃(さくり)!起きてんのかー?」



 ガチャっとノックもなしにレディの部屋に入る、無防備な男。



「何だ起きてんじゃねぇかよ。早く起きろ」



「嫌だぁ。眠いぃ」



「月曜日の朝8時に寝ている奴がどこにいる。
鬱陶しいんだ、早く起きろ」



「朝8時にまだ寝ている子はここにいま~す。
だから僕は寝るのでぇ~す、おやすみ~」




「餓鬼みたいなこと言ってんじゃねぇよ。殺すぞ」




「へぇ~。伶(れい)に僕を殺せるほどの力がついたか~。
お手並み拝見しても良い?」



 僕がベッドの上に寝転がりながら、仁王立ちする伶を見上げると。





 カチャッという音と共に、おでこに銃が当てられた。