それ、僕のこと?



 何か照れくさいや。



「さぁ雀璃、はいって」



 ギャラリーが多かった廊下を抜けると、小さな個室に入った。



「ここは放送室よ。あんまり使われることはないわ。
あたくしたちチーム成金が新メンバーを紹介するときに使うぐらいね」



 新メンバーかぁ。



「雀璃少しで良いから自己紹介してね。
名前とクラスだけで良いから」


「わかった」



 自己紹介か、何言おう。



『お食事中失礼いたしますわ。
高徳院麗華です。
放送が入ったということは皆様おわかりでしょう。

この度チーム成金に、新しいメンバーが加わりましたので、その方のご紹介をしますわ』



 堂々と言い切った麗華は僕にマイクを向ける。




『この度チーム成金に入りました、2年星組小西雀璃です。
よろしくお願いいたします』



 まぁ、こんなもんかな。