「小西雀璃ですわ。よろしくお願いいたします」




 何回言ったかな、この台詞。




「小西・・・。もしかして小西財閥のご令嬢かしら?」



 高徳院麗華さん、知っているんですか?




「小西財閥のご令嬢なら、プラチナでも可笑しくないわね」



 大河内真由香さんもご存知で。



「あなた気に入りましたわ。あたくしと友達になりませんか?」



 にっこりと意味ありげに高徳院麗華さんが、僕に手を出してくる。




 チーム成金と思うお嬢様たちと仲良くしておけば、調査がスムーズに進むかも!



「嬉しいですわ。高徳院さんと友達になれるなんて」




 高徳院って、あの高徳院財閥の高徳院でしょ?



 世界にも名を広げる大財閥じゃない。



「そう言ってくれると嬉しいわ。
雀璃って呼んでも良いかしら」



「良いわよ。じゃあ麗華って呼んでも良いかな?」



「勿論。よろしくね、雀璃」