「咲希のお兄さんは、誰を殺してほしいの?」
「咲希ちゃんをいじめた海原真矢と神田頼子。
いじめられているのを見て見ぬ振りした雀璃以外のクラスメイト。
それに、咲希ちゃんを見放した先生だ」
「・・・伶。咲希のお兄さんに会いたい」
「良いだろう。来い」
下へ向かうと、ソファーに座った男の人が目に入る。
「篠木さん」
伶が声をかけると、男の人は顔を上げた。
青いカラコンがはいっている。
咲希に似ていて、とてもかっこいい。
「彼女が小西雀璃です。
わけあって俺らと暮らしています。
雀璃。咲希ちゃんのお兄さん・篠木硅午さん。
咲希ちゃんのいた施設の園長から度々咲希ちゃんの様子を聞いていたらしい。
そこで雀璃のことを聞いたらしい」
「・・・初めまして。小西雀璃です。
咲希とは、学校の廊下で会いました。
咲希の持っていた水が私にかかり、ハンカチを貸してくれたのがきっかけです。
そのあと返しに行ったとき、咲希の読んでいた小説の話で盛り上がり、私たちは話すようになりました。
咲希は、本当に良い子です。
咲希は遺書で私に助けられたと言っていましたが、私の方が咲希に助けられたんです。
・・・どうして・・・咲希がっ・・・!!」


