「でもあたしが施設に入っているってクラスの子が気が付いて。
それであたしはいじめられたの。
それ以来施設に帰るときは周りを気にして歩いて、学校では目立たないよう地味な格好をしていたの。
雀璃と出会えて、私は本当に楽しかった。
でも心のどこかで、あたしが施設暮らしだと知ったら雀璃が離れて行くんじゃないかって怖くなっていた。
そうしたらこの間、小学生の時あたしが施設暮らしだとばらした男の子に会って。
会話はしなかったんだけど、また小学生の時いじめられた記憶が戻ってきて。
雀璃に話そうって思ったけど、離れて行かれたらどうしようって考えていたら学校に行く勇気がなくなっちゃって。
雀璃が来た時、本当は嬉しかった。
でもばれたんだっていう恐怖心があって。
ごめんね雀璃」
「良いんだよ。恐怖心はすぐに消えないよ。
誰しもそれを乗り越えて行ける力を持っているから、いつか咲希も気にしないようになれる日が必ず来るよ」
「ありがとう雀璃。
あたし、雀璃のこと信頼しているから。
親友だと思っているから」
「私もだよ、咲希。
・・・私も咲希に話しておきたいの」
私は咲希に両親と朱雀が何者かによって殺されたことを伝えた。
「そうだったの・・・」
「人がいなくなるのは哀しいから、私は人と関わらないようにしていた。
でも、私も咲希と会って変われたんだよ」
「雀璃ぃ~!!」
私たちはそのあと、公園で子どものように抱きしめあって大泣きした。
咲希との新しい幸せが、ずっと続くと信じていた。
―――――――・・・信じていた。


