「僕の息子はいじめられて高校3年生の時に自殺した。
そのいじめていた奴を殺したのが、息子と仲が良かった伶くんなんだ」
伶が・・・。
「加宮伶には感謝しているよ。
わたしが犯罪者になるのをとめてくれたんだからな」
「そうですか・・・」
「彼に学校の調査をお願いしたのもわたしだ」
「あなたが。・・・ところであなたは」
「申し遅れたな。
わたしは高ノ宮敦彦(たかのみや・あつひこ)。
ここ私立高ノ宮学園の校長と理事長を務めている」
「小西雀璃です」
さっきも名前言ったけどね。
「君は2年星組だ」
「星組?」
「この学園は全学年3クラスあってな。
それぞれ成績が良いもの、多額の寄付金を積んでいる者がランクの良い星組なんだ。
そして真ん中が空組、成績も寄付金も真ん中の家の者を集めている。
最後が月組、成績が悪く、家もそこそこな者を集めている」


