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「雀璃・・・」




 咲希の隣に座った私を見た咲希は、静かに切り出した。



「園長先生から聞いたよ。
雀璃も、ご両親いないの?」



「うん。今は近所に住んでいたお兄ちゃんが私を引き取ってくれたの」



「え?どうしてお兄さんが?」



「私の両親はね、私に多くのお金を残してくれていたの。
私を引き取ればお金が手に入るって親戚の会ったこともないおばさんたちがもめている中、お兄ちゃんが私を引き取ろうって言ってくれたの。

知らないおばさんに引き取られるより、お兄ちゃんに引き取られた方が幸せだと考えたからなの」



「そうだったんだ・・・。
あたし、施設で暮らしていること言えなかったの。
普通の人じゃないって差別されそうだったから。
だから、雀璃にも言えなくて・・・」



「良いんだよ咲希、気にしないで。
こうして今言ってくれているじゃない。
私はそれだけで十分よ」



「ありがとう雀璃。
あたしの話、聞いてくれる?」




 咲希が話したのは、咲希が施設に入ったいきさつだ。




 咲希の両親は、咲希が生まれてすぐ事故でなくなった。



 そのあと咲希は遠い親戚に預けられたが、そこで咲希は育児放棄にあったらしい。



 咲希が育児放棄されていると気が付いた昨日会った園長が、咲希を施設へ住むよう勧めてくれたという。