ある日、咲希は突然学校を休みがちになった。
「小西さん、前島さんと仲良いわよね?
プリント届けてくれるかしら?」
「良いですよ」
私が返事すると、クラス中がざわざわし始めた。
変だな~と思ったけど、気にせず咲希の家へ向かった。
正直言って、咲希の家へ行ったことがない。
咲希が自分の家を知られることに凄く怖がっていたからだ。
【ひだまりの家】
咲希の家は、児童養護施設だった。
「ごめんください。私前島咲希の友達なんですが」
「咲希ちゃんの?じゃあ今呼ぶわね」
園長らしき人が笑顔で出迎えてくれ、私は少しほっとしていた。
「雀璃・・・何で来たの?」
奥から出てきた久しぶりに見る咲希。
変わりはない。


