「何近所の若造が雀璃ちゃんを引き取ろうとしているんだい!」
「そうだそうだ!関係ない奴は引っ込め!」
おばさんの言うことももっともだ。
でも私は知らない欲にまみれたおばさんたちより、お兄ちゃんたちについて行った方が幸せだと考えた。
「私、お兄ちゃんたちと行きます」
「何でだい!?」
「お兄ちゃんなら信頼できます。
確かにお兄ちゃんは私の本当のお兄ちゃんじゃありませんから、文句も多いでしょう。
でも決めるのは私自身です。
おばさんたちに文句を言われる義務はありません」
おばさんたちは有無を言わせない私の言葉に怖気づいたのか、もう何も言ってこなかった。
「私、お兄ちゃんと行きます」
「わかった。守るからな、雀璃」
私は長年家族と住んだ街を出て、遠い遥華市へ向かった。
「改めまして雀璃。俺は加宮伶。伶と呼んでくれ」
「あたしは久留沢季椰。キイって呼んでね」


