「行くか、雀璃」



「うん!ケイ、よろしく」




「・・・ああ」





 いつも通り車を走らせ、学園へ向かう。




「おはよう、小西さん」



「おはようございます。校長先生!」





 小学生のように挨拶を交わす。





「小西さんのクラスは、外ですよ」



「はーい。ありがとうございまーす」





 雲一つない青空の下、私は校庭へ出る。




 実は今日、前々から話していた高ノ宮祭の日なんです。




 私たちのクラス・2年星組は麗華の言っていた通りステーキを、来場される生徒の保護者や地域の方々にお出しします。




 勿論、私たちの全て手作り。