あれから数か月たった。










 校長の殺害事件も、世間から忘れられていた。








 悲しいことかもしれない。







 しかし、私たちは新たな一歩を踏み出した。










「じゃあ、行ってきまーす」




「行ってらっしゃい、雀璃」




「気を付けてね~でぇ~す」






 玄関の扉を開け、伶のもとへ飛び込む。