叫び、目が血走る校長の腕に、しゅっと1本の線が入る。



シャ――――――――――ッ。



 途端に辺りが血の海になる。




「うぉぉぉぉ!?」



「・・・フフッ・・・アハハ・・・。
アハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」




 校長の叫びと共に響き渡る甲高い声。




「そーいや雀璃は見るの初めてか?
ローマの本当の姿を」



 そーなの!



 実は僕、まだ見たことないの。



 どーして僕がナンバーワンなのかは、まぁ後ほど。




「まぁ最初は驚くと思うぜ?」




 ヒタ・・・ヒタ・・・と足音がする。




 闇に包まれた廊下から歩いてきたのは、いつものローマ。



 ・・・表情が違う。