「女!?」


「初めまして、おじさん。
良い的だね。もっと刺さってほしいなぁ」




 そう言いながら弓矢を構えるキイ。



 怖いな。




 おっと。素直な感情が出たな。




「女如きに俺様が殺されてたまるかぁ!」



 矢の刺さった足を引きずりながらキイのもとへ向かう校長。



 空いた左足に、鋭い刃のついた円盤状のものがかする。



「いつっ・・・!誰だ!?」



「女如きとか言ってんじゃねぇよ」




 円盤状の凶器を手にしながら怒りをあらわにするのは、『ZERO』ナンバーファイブの殺し屋。



 通り名無音(むおん)のケイだ。



「はぁ?女如きと言って何が悪いんだ」



「お前の言っていることは男女差別だ。各務景子と同じだな」



「あいつと一緒にするなぁ!!」