「良いと思うけど。
でも冬馬。それって雀璃がその連続殺人事件の犯人だと言っているようだわ」
「悪いけどな麗華。俺はそう思ってる」
「何を言うのよ冬馬!」
「何おかしなことを言っているんですの?」
「雀璃を犯罪者にするつもりですか?」
「俺だって信じたくないよ。
でも雀璃にはそう思える節がある。
雀璃は先生とも内田とも面識がある。
それに麗華以上と思える家。
あんなの普通に稼いでも買えないぐらいの豪邸や車だと思わないのか?
そもそも小西財閥ってなんだ?」
え?
「何を言っているのよ」
「冷静に考えれば変な話だ。
俺らはどこで小西財閥を聞いた?
少なくとも雀璃が学園に転入してから聞いただろう?」
・・・確かにそうだわ。
雀璃が転入してきた日。
あたくしたちは送られてきたメールで雀璃が小西財閥の令嬢と知った。
友貴が調べるとホームページが出てきたからあたくしたちは小西財閥を信じたわ。


