「どうするんですの麗華!」
「犯人、俺らに気が付いたら殺しに来るかもしれないんでしょう?」
「今までのパターンから考えると、次の被害者は僕らです」
・・・殺される?
あたくしが?
「嫌よ!あたくし殺されたくないわ」
「わたくしも嫌ですわ!
わたくしは大河内流茶道の跡取り。
わたくしが殺されたら、大河内流茶道が消えてしまいますわ!」
「俺の家や神社はどうなるんや・・・」
「僕の組もですよ。
僕で100代目なんです。
1000代まで続けたいと申していたお祖父(じい)さまの願いが叶えられなくなります」
何か殺されない方法はないのかしら?
「なぁ麗華。雀璃に言ってみたらどうだ?」
「雀璃に?どうして雀璃に?」
「雀璃なら俺らを助けられる方法が見つかるかもしれないからだ。
雀璃に全てを話して助言をもらおう。
そうしたら雀璃が助けてくれるかもしれないじゃないか」


