「ありがとうですわ、雀璃」 いつも通り過ごした。 いつも通り話して、 いつも通り勉強して、 いつも通り移動教室して、 いつも通りご飯食べて、 いつも通り過ごした。 怪しまれないように。 「それではごきげんよう」 「またね、雀璃」 「また明日」 「じゃあなー」 「うん。また明日ね」 僕はこっそり麗華に盗聴器をつけた。 ごめん、麗華。 信じさせてほしいんだ。 麗華たちが主犯じゃないって。