ゲーム






「・・・起きたか」




 朝目覚めると、伶がいた。



「伶・・・」



「どうした?昨日何があった?言ってみろ」




 昔から僕に優しい伶。



 頭をなでる、優しいぬくもりが好き。




「伶・・・あのね・・・」




 僕は全て伝えた。




「どうして僕、躊躇っているんだろう。
躊躇う必要なんてないよね?
殺し屋に躊躇いなんて必要ないよね?」




「・・・あぁ、必要ない」




「どうして?どうして僕は躊躇っているの?
どうして?ねぇ、どうして?ドウシテ?」




「落ち着け雀璃」




 頭を優しくなでられる。