いきなり声のトーンが変わって驚くが、普通に答える。
「うん。実のお母さん」
「母親を?何でだ?」
「あたしがここにいて、普通に生活を送れないのはお母さんのせいなの。
今どこにいるかわからないけど、あたしいつかお母さんを殺したい」
「・・・ふ。お前、俺と同じにおいがするな」
「そうなの?でも良いや。あたしはあたしなの。
あたしはこれ以外、生きる方法を教わっていないもの」
「・・・気にぃりましたぁ!
ぁらためて、よろしくですぅ」
「よろしくローマ」
それから数か月後。
あたしが中学卒業して、ローマと共に施設を出た。
ローマの年齢は不明だ。
そしてローマはあたしをビルに連れて行った。
「ここは?」
「ボクの知りぁぃがぃる殺し屋のァジトですぅ」
中は意外に広い。


