「ボクぉふろ好きなんですよぉ。
ボクがぃた施設の人が、ボクにそう名付けたんですよぉ」
独特の話し方をする彼は、優しかった。
「ねぇ。ローマくんはどうしてここにいるの?」
「さぁ?」
しかし過去に関わることは一切教えてくれなかった。
でもあたしは薄々気が付いていた。
ローマくんが“凄い人”だと。
先生たちがローマくんを見て、吃驚しているもの。
多分彼は有名人だろう。
「ねぇキイ。キイは殺し屋ってきょぅみぁりますかぁ?」
「殺し屋?」
「はぃ!実はボク、ここ出たら殺し屋になるんですぅ。
キイもぃっしょにぃきませんかぁ?
ま、ぃやならぃぃんですけどねぇ」
殺し屋、か。
「行きたい。一緒に行きたい」
「断るとぉもってましたねぇ。
・・・誰か殺したい人でもいるのか?」


